国土交通省の住まい環境整備モデル事業(人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業)とは、誰もが安心して暮らせるためのモデル的な取組みを行う事業者への支援です。本事業は令和3年に採択されました。

事業名

地域総合交流拠点「ソーネおおぞね」を活用して住宅団地再生を軸とした地域社会再創造事業

提案者

代表提案者社会福祉法人共生福祉会
共同提案者特定非営利活動法人わっぱの会、
合同会社住まい・まちづくりデザインワークス

提案概要

現状と課題

大曽根住宅(全480戸)は、建設から40余年が経過する住宅供給公社が建設した共同住宅で、建物の老朽化や空き住戸の増加が課題でした。
2017年分散型サービス付き高齢者住宅 「ゆいま〜るお大曽根」(70戸)が誕生し、現在ほぼ満室入居となっているにもかかわらず、大曽根住宅の空室は増え続け現在約120戸程となっています。

写真:大曽根住宅

2018年3月に作られた当会の「ソーネおおぞね」は1,000㎡の元スーパー跡地を活用した地域総合交流拠点です。単なる商業施設でもく、また、福祉施設でもなく、5つの機能(しげん買取センター、全日型キッズスペース付きカフェレストラン、コンビニではない独自型ショップ、フリースペース、ソーネ居住支援センター(居住支援法人))を持っています。
コロナ禍で急速に停滞する地域活動の中でも大曽根住宅の住民のみならず、周辺の公営住宅・一般住宅の住民の利用活用は増え続けており、いつでも行ける場所として「ソーネおおぞね」は、地域の人々が安心して頼れる場所となっています。

ソーネおおぞね

事業提案

住まい事業

本事業では増加する空き住戸を活用した住宅確保要配慮者(高齢者、障害者、子育て世帯等)の住まいの供給、障害者グループホーム、低廉な価格設定のサービス付き高齢者住宅を整備します。

住宅480戸の内現在空室となっている約120戸の内70戸を活用。まずその第1期計画として、33戸を「障害者グループホーム、分散型サービス付き高齢者住宅、共生住宅」として活用する。
障害者グループホームは、シェアハウス的に1住居戸当たり2人の入居とします。
分散型サ高住は、基本は単身とするが 夫婦としての居住も可能です。
共生住宅は、現在当法人で働いている人もしくは、仕事を探して、これから当法人で働く人のどちらでも入居可能として、単身もしくは世帯での入居はもとよりシェアハウス的活用もできます。

地域総合交流拠点(ソーネおおぞね)の機能を整備

併せて、既存の地域総合交流拠点(ソーネおおぞね)を補完する機能を整備し、多様な世代が日常生活に寄り添う、多様な居場所づくりを強化します。さらに、入居者への実態・ニーズ調査を行い、入居者の生活状況や生活上の課題等を把握し、今後の団地再生・活性化、生活支援の向上や改善を図っていきます。

  1. 住民の交流や健康維持増進の場
    地域食堂や、高齢者の食事会・健康診断活動・健康増進を進める運動器具の設置・健康講座や体操
  2. 地域の子供たちの学習や保育の場
    学習機会のない地域の子供たちの学習支援活動・子育て活動やサロンの開設・子ども図書館
  3. 居住を支える支援
    サ高住 13戸(大曽根住宅 3・4棟) に付設する形で住宅の1戸を改装してフロントを設置。入居者の状 況把握サービス、生活相談サービス機能を持った施設とします。

住まい提供を行うことと共に、その方たちが、安心して住み続けられるよう居住を支える、福祉、環境、仕事づくりなどの地域事業の更なる発展が求められており、大曽根住宅住民 や周辺住民がより元気に住み続けられる地域活性化、地域社会再創造につなげていきたいと考えています。